上越市にはたくさんの菓子店がありますが、その中でもわが家の定番となっている大好きな菓子店を紹介します。
それが上越市の東城町にある手作り和洋菓子の専門店「藤本製菓」です。
創業は明治20年!!なんと130年もの歴史がある老舗の菓子店です。
地元に愛される老舗のお菓子店
老舗というと格式高いお店を想像しますが、「藤本製菓」で作られているのは決して高価なお菓子ではなく、庶民的で作り手のまごころが伝わるお菓子です。
毎日食べても飽きない、親しみやすい味が地元の人々に愛されてきました。
ショーケースに並ぶシュークリームやどら焼きはどれもきれいでおいしそう。
自宅のお茶菓子やお出かけの際の手土産にぴったりです。
店の隣に高田農業高校があるため、学生が食後のデザートを求めてくることもあるようです。
この日は季節のお菓子として店頭に花見団子も並んでいました。
この団子を持って、近くの桜の名所“高田城址公園”でお花見を楽しむ方も多いでしょう。
挑戦を続ける5代目の新作“地産地消”のお菓子
「藤本製菓」5代目の藤本竜也さんは、新たな商品開発に挑戦し続けています。
その一つが新潟県産の米粉を使用した“米っこカステラ”です。
旨味が濃く、焼くと独特の食感になる米粉の特徴を活かし、地産地消商品として開発されました。
焼きたての“米っこカステラ”は甘い香りとふわふわモチモチの食感がたまりません。
一度食べ始めたら止まらない、何個でも食べられそうなおいしさです。
コロナ禍で生まれた名物はお菓子ではなく、食パン!
藤本製菓には2年前、コロナウイルスの感染が拡大し始めたころに、売上減少の打開策として作られた商品があります。
それが“菓子店の食パン”です。
人と会うことが制限され、食べる機会が減ってしまったお菓子の代わりに、日々の食事で食べられる食パンを作ろう、と考えられたそうです。
藤本さんは専門学校時代にパン作りも習得していて、知識は十分。
そこに菓子店の技術とアイデアが加えられ、生地に自家製の餡子や抹茶を織り込んだ独創的な食パンが完成しました。
しっかりした食べ応えのあるパン生地と甘みの抑えられた上品な餡子はとても相性がよく、販売開始当初から地元の常連さんの間で評判になりました。
“菓子店の食パン”は徐々にネットでも話題になり、週刊誌の特集に掲載されたこともあります。
今では「藤本製菓」の定番商品となり、多くの方が定期的にこの食パンを買いに来るそうです。
わが家も一家全員この“菓子店の食パン”が大好きです。
季節によって新しい味も販売されていて、この日は桜のジュペで風味が付けられた食パンを買ってきました。
切ってみると中はほんのりピンクに染まっていて、春にぴったりのはなやかな香りがします。
桜の風味と餡子は和菓子によく見られる組み合わせですが、パン生地にもとても合いますね。
スライスしてそのまま食べてもおいしいですが、トースターで焼いたカリっとした食感が特に好きです。
子どもたちはこのトーストにさらに生クリームやバニラアイスをトッピングして、楽しんでいました。
電話での予約が確実です
「藤本製菓」の商品はすべて手作りのため、“菓子店の食パン”は毎日の大量製造が難しいそうです。
早い時間に売り切れてしまうこともあるので、確実に購入したいという方には、事前予約をおすすめします。
ぜひ老舗菓子店が作る名物パンを味わってみてください。
藤本製菓
住所:新潟県上越市東城町1-4-46
アクセス:えちごトキめき鉄道「南高田駅」から徒歩20分
電話:025-525-1610
営業時間:7:30-19:00
定休日:元旦