名作文学作品に登場する和菓子が食べられる!上越市にある日本最古の飴屋「高橋孫左衛門商店」

今回紹介するのは、創業400年以上の歴史を持つ日本で最古の飴屋「高橋孫左衛門商店」。

建物は、なんと明治に建築されたものだそうです!

創業当時の建物は、地域一帯で40件が燃える大火事があり、建て替えられました。

それでも十分歴史を感じる建物です。

日本で最古の飴屋の看板商品「粟飴(あわあめ)」

「粟飴(あわあめ)」という商品は、創業時からの商品。

しかし粟ではなく、粟の代わりにもち米で作られているそう。

もち米だと透明で、とてもおいしい色ができたので、それからずっともち米で作られているんだとか。

ちなみに他の飴屋さんに真似されないよう、商品名はずっと粟飴にしているということでした。

コロナが流行していた頃には、地元の方が購入してくださるものの、帰省帰りや観光客の片の購入は激減してしまったそう。

お土産需要がなくなって、かなり厳しくなったとうかがいました。

でもこうして歴史を紡いでいらっしゃるのは、やはり老舗の底力なんだろうなと感じます。

海外観光客も気に入る歴史を感じさせる店内

引き戸を引いて入ってみると、昔ながらの和菓子屋といった趣き。

小庭のようなスペースも設けられていて、ほっとしますね。

海外観光客の方も、とても気に入る場所なのではないでしょうか。

店内の写真を撮っていたら、店の方から明治30年頃の写真を見せていただきました!

白黒の写真ですが、当時の様子を伺えます。

お店の奥には、飴がずらっと並んでいます。

和菓子屋さんでは、このような陳列は見かけないので壮観です!

代表的な商品は、粟飴、翁飴(おきなあめ)、瑠璃飴(るりあめ)の3つ。

瑠璃飴は紅白で、年始の縁起物として作られています。

しかし最近では、若い人が夏に涼しさを感じたいと購入して、Instagramでアップしているそうです!

今の若い人たちは、新鮮な感受性を持ってますね♪

文豪たちにゆかりのある商品の数々

包装紙には、東海道中膝栗毛の作者である十返舎一九が書いたものが使用されています。

高橋孫左衛門商店のことが書かれている1枚を使っているそうで、その当時から名が知られていたお店だったんですね!

「当時、宣伝をしてもらっていたんではないか。」と店員さんは、笑っていました。

お店の外にある石碑にも「十返舎一九ゆかりの地」と書いてあります。

他にも夏目漱石の『坊ちゃん』に登場する笹飴も、こちらの商品なのだとか。

創業400年以上の歴史を物語っています。

こんな老舗が地元にあるということは、とても誇らしいです!

老舗の味をいただきます!

今回の取材で私が購入したのは、翁飴と瑠璃飴とあられ飴。

  • 翁飴


包装を開いてみると、白くて餅のようです。

つまんでみたら、弾力がありました!

食べてみると、より弾力を感じます。

飴だと思って食べると、想像していたよりもそんなに甘さを感じません。

ほのかな甘さが、にじみ出てくる感じです。

昔ながらの伝統を感じる和菓子ですね。

小学校の頃、体験したお抹茶の授業を思い出す和菓子でした。

  • あられ飴(赤)

食べやすいひとくちサイズです。

こちらは、翁飴より甘さが強めでした。

  • 瑠璃飴

透明感がある和菓子で、とてもキレイです。

寒天が、ゴムに包まれています。

食べ方は、楊枝などでゴムに切り込みを入れて食べます。

しっかりと甘さを感じます。

食感は、弾力のあるゼリーのような感じでした。

いろいろな種類の飴を楽しむことができました。

贈答用にもおすすめなので、ぜひ歴史ある老舗飴屋を訪れてみてください!

高橋孫左衛門商店
住所:新潟県上越市南本町3-7-2
アクセス:えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン「南高田駅」から徒歩約12分
営業時間:8時30分~18時30分
電話番号:025-524-1188
FAX:025-525-3138
Eメール:info@etigo-ameya.co.jp
公式HP:http://www.etigo-ameya.co.jp/
定休日:水曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。