春になり天気も良く、海風も心地よい季節となってきました。
直江津の船見公園から海風を感じながら歩き、三・八の市が開かれる通りから横道に入ると、ステキな手書きの看板が目に留まります。
今回ご紹介したい「Kitchen晴れたら海で」の看板です。
「Kitchen晴れたら海で」は、マクロビオティックという玄米ごはんを中心とした、植物性100%の食材を使って作られた、体にやさしい・健康的なお弁当を販売しているお店です。
オーナーさんは、東京のマクロビオティックの学校で料理を学んだ後、さまざまな先生のもとでマクロビオティックだけでなく、健康的な食についての学びを深めていかれたのだそう。
東京在住時、群馬のセミナーハウスのシェフを任され、精進料理など提供したり、家庭科の教員として働きながら、海外旅行をし、地域の食材に実際に目に触れ、体験を積み重ねてこられたのだそうです。
退職後は土に囲まれた自然な暮らしをしたいという想いから、農業をしたり、ジビエを学び狩猟免許を取得し、加工に携わったりと、食についてのさまざまな経験と知識を積み重ねてきました。
そして2021年、お母様が過ごされたこの直江津の地を訪れ、もともと車庫であった今のお店である町屋を見つけ「マクロビおべんとうや」をひらめき、お店をOPENしました。
玄米ご飯と日替わりのおいしいおかずがたっぷりのお弁当
お弁当は圧力鍋で炊いた、プチプチとした歯ごたえがおいしい玄米ごはんに、オーガニックな野菜を使用した日替わりのおかずが詰め込まれています。
今回いただいたお弁当のおかずは、車麩を使用した車麩のソテー。
醤油で下味をつけ、まるでお肉を食べているかのような、食感と味わいです。
そして春らしいふき味噌を地元の原木産しいたけにつめた、しいたけのふき味噌詰めは、ふきのほろ苦さと、しいたけのしっかりとした味わいに、春を感じられます。
またふきを塩で一晩、重石をのせ一夜漬けしたふきのとうの漬物は、あくも抜け、ほんの少し塩こうじを加えられており、ふきのとうならではの、ほろ苦さが味わえました。
またがんもどきをベースとした根菜のクリームコロッケは、豆乳をベースとしたクリームを使っており、まろやかなクリーム味がおいしい!
ほうれん草はタヒニという胡麻クリームを使用したあえものに。
胡麻和えとはまた違った、濃厚さのあるあえものです。
その他にも肉・魚・卵・牛乳を使わずに、ゆたかなおかずがたくさんつめこまれていました。
滋養あふれるマクロビ弁当は、野菜だけで十分おなかがいっぱいになります。
食後にはおいしいデザートもいかが?
マクロビ弁当のほかに、デザートも販売されています。
「デザートは食べたいけれど…カロリーが気になるなあ。罪悪感なく甘いものを楽しみたい…」
そんな願いを叶えてくれるのが、マクロビオティックをもとにして作られたデザートです。
卵・乳製品を使わず、植物性の材料だけでできたデザートで、この日は「バナナのキャロブケーキ」。
ケーキといえばオーブンで焼くもの…そうしたイメージがありましたが、こちらはなんと!鍋を使って焼いたものなのだそう。
見た目はチョコレートケーキのように見えますが、使用しているのはキャロブというイナゴ豆の一種で、ビタミンやミネラル豊富で、栄養価が高い食材を使っています。
そして小麦粉と米粉を使用しているので、もっちり・しっとりとした食感で、ほどよい甘さがからだをゆるめ、いただくとほっとします。
デザートは事前に予約をしていただければ、ホールでの販売も可能とのこと。
こうした植物性の食材のみを使って、肉や魚といった動物性のようなおいしさを生み出すオーナーさん。
「良質な植物性素材だけで、滋味にあふれた幸せな気持ちになれるお弁当が作れますように…と願って作っています」
そんな想いで日々、お弁当づくりをされているのだそうです。
こちらのお弁当は、最大20食まで大量注文も可能とのこと。
またお弁当だけでなく、パーティー用にオードブルの注文も受け付けてくれるそうです。
(いずれも1週間前までには予約が必要となります)
移住して気づいた上越ならではの良さとは?
東京から長野へと移り住み、そこから上越へと移住を決めたオーナーさん。
こんなからだとこころにやさしい滋味あふれるお料理を作るオーナーさんが感じた「上越ならではの良さ」をお聞きしました。
「上越は海と山の気がほどよく交わった、この土地ならではの貴重な山菜があり、また自然にそった育てられ方をした野菜をいただけます」とのこと。
食を丁寧に見つめ、食への経験と知識を深めてこられたオーナーさんだからこその、上越には、たくさんの自然豊かな食材に恵まれていることを、教えていただけました。
「食べることとは生きること」という言葉があります。
普段当たり前のようにいただいている食事に、こちらのマクロビ弁当とデザートを取り入れてみませんか?
きっと、生命力あふれる食材を使ったお料理をいただくことで、「しあわせだなあ
…」「また明日も頑張ろう!」そんな風に感じられるのではないでしょうか。
ぜひ、からだとこころが喜ぶマクロビ弁当とデザートを食べてみてください。
Kitchen晴れたら海で
住所:新潟県上越市中央3-11-13
アクセス:JR信越本線「直江津駅」から徒歩約17分
TEL:080-8470-2900
営業時間:木・金・土
11:00-14:00
定休日:月・火・水・日
駐車場:有
Instagram:@haretara_umide