天ぷらっておいしいけれど、自分で上手に作るのはとても難しいですよね。
おいしい天ぷらを食べたいと知人に相談したところ、「若杉」というお店を教えてもらいました。
今回はこの「天ぷら 若杉」さんをご紹介します。
歴史を感じる店構え
天ぷら若杉の場所は高田駅近く、青田川沿い。結婚式場のデュオ・セレッソから南に少し歩いたところです。
シンプルで、歴史を感じる店構えです。期待大ですね!
店内に入ると正面にカウンター席、右手にお座敷がありました。
今回は天ぷらを揚げるところがよく見えるカウンター席に案内していただきました。
豊富なメニュー
席に着き、さっそくメニューを広げてみます。たくさんありますね。
ランチタイムは、かなりリーズナブルにお食事をいただけることが分かります。
このお店を教えてくれた知人からは、「おまかせで頼むと珍しいものが食べられるよ」とのアドバイスがありました。
カウンターにはたくさんの食材が並んでおり、興味をそそります。
普段はなかなかできませんが、今回は思い切って「おまかせでお願いします!」と言ってみました!
どんなお料理が出てくるのか、ドキドキです。
「おまかせ」に大満足!
最初に出てきたのは、お通しと切り干し大根と昆布の和え物です。優しい味で、ご飯と一緒に食べてもよさそうです。
天ぷらで最初に出てきたのは、海老のおかしらと海老天でした。
えびのおかしらはカリカリとした食感が楽しい!塩を付けて食べてみると、少しずつ甘みも出てきますね。お酒のおつまみに合います!
続いて海老天をいただきます。プリプリとした実が詰まったエビは肉厚で、とても弾力がありました。
続いて出てきたのが、貝柱のしそ巻きとアスパラの天ぷらです。貝柱のしそ巻きは写真の通り、貝柱がとても太くて大きい!肉厚で柔らかくジューシーな貝柱の味を、しそがよい感じにしめてくれます。
初めての組み合わせでしたが、とてもおいしかったです。これは日本酒が飲みたくなります!
アスパラガスの天ぷらは、アスパラガスの味と風味がしっかりとしています。微妙な揚げ具合を調節できる職人さんだからこそ、出せるお味ですね。
ここで店主さんにお話を伺ったところ、若杉のオープンは38年前なんだそう。
その前は、東京の天一という天ぷら屋さんで10年修業したそうです。市場の仕入先に気に入られるため、朝早くから夜遅くまで働いていたそうですよ。
そこで教わったたくさんの事が今に生きているそうです。まさに「若いうちの苦労は買ってでもしろ」を地でいくようなお話でした。
店主さんのお話を伺っているうちに、次の天ぷらがあがりました。
しいたけの海老しんじょうとソフトシェルの天ぷらです。
しっかりと油を吸ったしいたけと、海老シンジョウのプリプリがマッチしており、とってもおいしいです。
やっぱり日本酒が飲みたい・・・!
ソフトシェルの天ぷらは、脱皮したてのカニの天ぷらのこと。皮が柔らかいので、皮も含めてすべて食べられるそうです。
初めて食べましたが、皮ごと食べられるので無駄がなく、カニのおいしさをすべて感じられます!皮は固くなく、身と一緒に食べられました。
カニのうまみを天ぷらで包み込んでいることもあり、存分にカニのおいしさを味わえる逸品ですね。
続いてやってきたのが銀杏と朝鮮人参です。
銀杏は天ぷらの鉄板メニュー。絶対おいしいと思って食べてみたら、やっぱり期待通り。ちょっと弾力があり、噛みごたえがあります。
噛めば噛むほど銀杏の風味を味わえるのが、うれしいですね。
そしていちばん気になっていたのが、朝鮮人参の天ぷらです。
朝鮮人参というと、お酒に浸けるか薬として飲む粉末くらいしか思い浮かびません。
どんな味がするんだろう?とワクワクしながら細い根っこのほうから食べてみます。根っこの部分はちょっと苦みがありますが、太い部分のほうは甘みがあります。
このように例えていいのか分かりませんが、ニンニクフライのような甘み!初めての体験に感動しました。健康にもなれたような気がします!
次はカキの天ぷらです。
このカキはとても大振りで濃厚。カキは海のミルクと言われますが、噛んでみるとまさにミルクのような濃厚なカキのエキスが、口の中に溶けだしてきます!
カキが柔らかく揚がっているため、あっという間に口の中から無くなってしまいました!
今まで食べたカキの中で断然おいしいです!
最後に出てきたのが、梅の海老しんじょう包みの天ぷらです。
梅の天ぷらを食べること自体が初めてですが、店主さんによると梅を塩抜きして天ぷらにするお店はたくさんあるんだそう。
しかし、若杉さんでは塩抜きをせずにそのままの梅を天ぷらにしているそうです。
この天ぷらは、某料理番組に長年出演されていた芸能人の方も「この梅の天ぷらは今まで食べた中で一番おいしい」と絶賛した一品とのこと。
そんなことを言われたら早く食べないと!と一口食べてみました。
びっくりしたのは、梅がフルーツのような甘さですぐにとろけること!もちろん多少の酸っぱさは感じますが、これは本当に梅干しなの?と驚きました。
この時が一番日本酒が飲みたくなったのは、隠せない事実でした!
そして最後に来たのが、締めのかき揚げ丼。写真を見ていただくとわかりますが、ふわっとした丸いかき揚げです。
食べてみると、かき揚げはしっかりと天つゆに浸かっていて、優しく、落ち着く味。
海老、貝柱、お野菜等々たくさんの具材が入っていて、これだけでも十分!という逸品でした。
まだまだ食べたいですが、お腹はいっぱいです。
上越のすばらしさを全国へ
店主さんは上越のすばらしさを食を通じて全国に伝えたいと考えており、神奈川県の横浜スタジアムや京都のイベントへの出店など、精力的に活動されているそうです。
「東京でもおいしいものを食べられるけど、お値段も高い。しかし、上越ならおいしいものをリーズナブルに食べられる。」と、お話してくださいました。
そして店主さんの食への追及はやむことがなく、お休みには新しい食材を求めて県外に飛び出しているそうです。
飽くなき向上心と地域のすばらしさを伝えようとする若杉さんに、感動してしまいました。
地域を愛する天ぷら若杉さん、ぜひ伺ってみてくださいね。
天ぷら 若杉
住所:新潟県上越市西城町2-3-33
アクセス:妙高はねうまライン高田駅より徒歩約12分
営業時間:11:00-14:00
17:00-22:00
定休日:日曜日
電話番号:025-525-5627