高田城の玄関口といえるエリアにある公園「お馬出し公園」。
桜並木が続く青田川沿いにあります。
公園も含めたエリア一体は、写真でもわかるように周囲の土地から高さが少し下がっています。
これは高田城を守る「馬出し」という区画のお堀だったためです。
公園の名前にもなっている馬出し(うまだし)とは?
馬出し(うまだし)とは、虎口(こぐち※城の出入り口のこと。)の外側を守るために、作られた施設のことを指します。
もともと「大町公園」という名前でしたが、2012年にまちづくり市民団体「お馬出しプロジェクト」の活動によって、公園の名前も、その歴史ある場所に基づいて改名したとのこと。
坂を下っていくと、芝生に覆われた公園が見えてきました。
設置されている遊具は、ジャングルジム、滑り台、ブランコ、雲梯(うんてい)。
車通りの少ない安全な公園内
公園としてはこじんまりとした感じで、お子様たちにとってちょうどいい広さです。
住宅街の中にあるので、日中小さいお子様だけではなく、放課後小学生たちが遊ぶには、とても使いやすそうな公園です。
広場もあって、ちょっとしたボール遊びなどもできると思います。
ただ広場の周りは水路があるので、小さいボールが落ちてしまったら、水に濡れるかもしれないので注意が必要です。
周囲の交通量もそこまで多くないので、小さいお子様を遊ばせるには安全かもしれません。
目が届く範囲で、お子様が遊んでくれるのは安心ですよね。
トイレも、しっかりとあります。
手を洗うところもしっかりとあります。
夏休み中にはこどもプールで遊ぶこともできます!
この公園の一番すごいところは、こじんまりとした空間なのにこどもプールがあるところ。
撮影したのは12月で水は張っていませんでしたが、夏にはプールに無料で入ることができます。
しかも幼児用プール(大人のふくらはぎくらいの深さ)と、児童用プール(大人の腰くらいの深さ)の2種類が設置されています。
シャワーや更衣室もついているので、着替えて変えることも可能です。
開放は、毎年7月下旬ごろから8月下旬ごろの夏休み期間中。
午前10時から正午まで、午後1時から午後4時までとなっており、係員さんもいるので安全に水遊びができます。
規模が大きいわけではないものの、住宅街の中心に水遊びができるこどもプールがあるのは、子育て世代にうれしい公園ですね。
公園内には、史跡「町奉行所跡」の石碑があります。
またお馬出し公園は、「五郎八姫(いろはひめ)の森」とも記されていました。
五郎八姫とは、高田初代藩主である松平忠輝に嫁いだ仙台藩主の伊達政宗の長女。
公園の名前を改名した際、五郎八姫にちなんで、イロハモミジが植樹されたとのこと。
季節が秋めいてくると、段々黄味がかった赤色に変化します。
10月から11月にかけて深い赤色に染まり、公園に彩りを与えてくれます。
周囲にも、歴史を伝える看板が多く見受けられました。
高田城、大手門、市ノ橋、馬出し、堀について図解付きで解説されています。
大人にとっても歴史を感じられて楽しい場所です。
ぜひ現地に足を運んで、お馬出し公園の歴史に触れてみてくださいね!
お馬出し公園
住所:新潟県上越市大手町7-5
アクセス:妙高はねうまライン「高田駅」から徒歩15分