冬期間は休業されている「CAFÉ HAYASHI(カフェ ハヤシ)」さんが、いよいよ4月よりオープンしました。
こちらの建物「林富永邸」は、明治16年(1883年)に四代目の富永護右衛門によって建設されました。(2021年現在で築138年)
囲炉裏や釜戸も当時のまま保存されており、現在も当主家族が生活しているのも特徴です。(囲炉裏や釜戸など撮影可能です)
また、平成19年(2007年)には上越市文化財にも指定された歴史的建造物です。
CAFE HAYASHI(カフェ・ハヤシ)のコンセプトは、「文化財カフェ」と「発酵+スイーツカフェ」です。
文化財カフェとは、こちらの上越指定文化財でもある林富永邸でゆったり非日常空間を楽しめるということです。
さて、いったい、どんなお店なんでしょうね。わくわくしてきます。
今回は母を誘ってお出かけします。
入口はこの看板が目印です
ナビ通りにやや細い道路を走っていくと、看板がみえてきました。
ロゴもステキですね。
『お店の予約なしで来たけれど、大丈夫かしら?』とちょっと心配になってきました。
道路から入口に入ると、さらに道は細くなりますが、遠くに建物が見えてきました。
この杉並木は、車一台分くらいの広さしかないので、対向車が来ないか確認してから最徐行していきましょう!
さらに進むと、右側に駐車場の矢印がありました。駐車場は普通自動車12台分止められるようになっています。
私は運転があまり得意でないので、ここまできて、車を止められなかったちょっとショックですが、今回は数台分空いていたのでホッとしました。
結局、この日は(土曜日)満席でした。
そのため15時の予約をとり、40分ほど駐車場で時間をつぶしました。
やはり、事前に予約をした方がいいですね。次回は予約してから来ようと思います。
さあ、いよいよCAFEへ
正面から見て左側には、とてもステキな庭がありましたが、立ち入りはできないようでした。
玄関から土間を上がり、まず目に飛び込んできたのは、季節のお花。
これだけで、なんだかほっとしますね。
広間です。外のお庭もステキです。
広間です。とても大きな梁が目立ちますね。
この柱時計もなんだか、なつかしいフォルムです。
現存されている囲炉裏。風情があります。
こちらは現存している釜戸です。
囲炉裏も釜戸も、撮影が許可されている場所が多いなと感じました。
指定文化財ということだからかもしれませんが、貴重な建造物を実際に見たり、写真を撮ったりできることはとてもうれしいですよね。
客席からお庭を眺めるとこんな感じです。
お待ちかねのスイーツはどんな感じ?
今回は、すでに「八酵手織り箱」(¥2,500)と「発酵+スイーツ・ボックス」(¥1,800)、そして、味噌キャラメルソースのロールケーキ(¥550)が完売でした。
ホームページで見て、スイーツボックスを頼むつもりになっていたので残念でした。
みなさん、気になるものに集中しますね。
次回のお楽しみにとっておきます。
こちらは、母が頼んだ「発酵あんこの白玉あんみつ」(¥550)。
このあんこを見て、なにかお気づきになりましたか。
小豆ではない白っぽいぶつぶつがあるんですが、何だと思いますか?
実は、これ雪中梅の醸造元で作られた麹とあずきを発酵させた「生きているあんこ」なんです。
少し味見をしたんですが、なんともやさしい甘さが口のなかに広がりました。
普段よく口にするあんこと同じものとは思えませんでした。
添えてあった黒みつをたっぷりかけていただきます!
私の頼んだ発酵スイーツは「チーズとクルミのケーキ」のドリンクセット。
(単品でも頼めますが、ドリンクセットは¥1,100)
自家製の酒かす豆乳ヨーグルトに雪中梅の酒かすを加え、上越産のクルミをふんだんに混ぜ込んだチーズケーキです。
しっとりしたチーズケーキを一口ほおばると、濃厚なチーズの風味と一瞬、味噌のような香りがしました。
説明によると、この香りは味噌ではなく、酒かすのようです。
また、豆皿には季節の山菜の香の物。
サクラの小枝から、細やかな心遣いを感じました。
なんだか、おもてなしされている感覚がとても心地良いです。
2022年6月にNHKEテレ「ふるカフェ系 ハルさんの休日」にCAFE HAYASHIと林富永邸が取り上げられました。
(12月にも再放映されたとのこと)
私は、番組を見ていなかったのですが、ご存じのかたはいらっしゃるでしょうか。
メディアの影響で全国からもお客様がたくさんいらしたようです。なんだかちょっとくすぐったいような気もしますが、とても誇らしい気持ちになりますね。
お土産コーナーもありました
こちらのお酒は、「雪中梅」です。
製造元の丸山酒造場は、同じ上越市三和区にあります。
スイーツに使われている米麹や酒かすはこちらの雪中梅のものです。
ぜひ、こちらのCAFÉ HAYASHIにいらした際には、こんなお土産もいかがでしょうか。
また、上越市には今回の林富永邸の他3家あります。
- 瀧本邸…上越市頚城区百間町711
- 白田邸…上越市頚城区森本703
- 林富永邸…上越市三和区神田2245
- 保坂邸…上越市戸野目488
このように貴重な建造物や庭園を後世に継承する保存活動などをする団体があることを知りました。
陰で支えている人たちの想いがこうして、後世に繋がるんですね。すばらしい。
みなさんも、ぜひ文化財カフェでおいしい発酵スイーツを食べながら、非日常空間を楽しんでみませんか。
林富永邸 CAFE HAYASHI
住所:新潟県上越市三和区神田2245-24 林富永邸内
アクセス:北越急行ほくほく線うらがわら駅から車で約10分(約6km)
TEL:025-532-2602
営業時間:9:00-18:00
営業日:金・土・日曜日、祝祭日