おしゃれで近代風なカフェはたくさんありますが、歴史の長い本格派喫茶店は少ないものですよね。
実は上越市には、長く営業する本格的な喫茶店があります。
今回は上越市本町4丁目にある喫茶店、「シティーライト」のご紹介です。
螺旋階段を上がると別世界
イレブンプラザの向かい側、ビルの螺旋階段を上がると別世界が待っていました。
出迎えてくれたのは、お店を切り盛りされているママ。
失礼かな・・・と思いながら年齢を伺うと、90歳を超えていらっしゃるとか!1人でお店を切り盛りされているだけあり、立ち振舞いやお話もしっかりとされています。
「元気な高齢者」という言葉では表現できない若々しさに、本当に驚きました。
さまざまな物が飾られた店内
店内は間接照明に照らされ、落ち着いた雰囲気です。
カウンターの端や壁際などにさまざまなものが飾られています。どれもお店の雰囲気とマッチしており、ごちゃごちゃした感じはありません。
このレトロでおしゃれな雰囲気に魅せられるお客さんも、多いのではないでしょうか。
入口にはたくさんの本や雑誌がおいてあり、ママの勉強熱心さがよくわかります。
また、理科の実験で使うような器具とともに、さまざまなガラスのアクセサリーも飾られていました。
これらのアクセサリーは、全て手先の器用なママによる手作りです。ガラスの中に花びらや雪の結晶を表現するのが、とても繊細で大変なんだそうです。
やるからにはトコトンこだわる、そんな気質が伝わりました。
すっきりとしたコーヒーとラ・ソネ菓寮のケーキ
今回注文したのは、マンデリンのコーヒーとノアールというケーキです。
ノアールは、ラ・ソネ菓寮からいつも取り寄せているケーキなんだそう。
ラ・ソネ菓寮は、春日にある人気の洋菓子店です。季節の果物を多く取り入れており、地元の食材を使った商品も人気があります。
有名なお店なので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
マンデリン以外にも、ブレンドコーヒーやコーヒーフロート、ウィンナーコーヒーなどさまざまなコーヒーがありました。
今回は温かいコーヒーが飲みたかったので頼まなかったのですが、冷たいコーヒーの「琥珀の女王」も気になります。
さて、そうこうしているうちにコーヒーがやってきました。ただよう香りをたのしんでから、まずは一口。
マンデリンは、もともと苦みのつよいコーヒーだそう。
ただ不思議なことに、苦みがあっても後味がスッキリしていて雑味がありません。とても飲みやすいコーヒーです。
つづいて、ノアールというチョコケーキも頂きます。一口食べるとほどよい甘さで、甘ったるさはありません。
上に載っているクルミも、食感に変化を持たせてくれます。
コーヒーといっしょにいただくと、甘さと苦みのバランスが絶妙!ほんとうにおいしかったです。
コーヒーの機材はなんと手づくり!
実は、コーヒーをいれる機材はご自身で手作りされているそうです。
コーヒードリップ用の鉄の輪っか、フィルターの布も、全て手作りだそうです。わざわざ県外から、コーヒーをたのしむためにお店にいらっしゃるリピーターさんもいらっしゃるとか。
「コーヒー一杯のために県外から来るなんてすごいな」と一瞬思いましたが、このおいしさと雰囲気はシティーライトでないと体験できません。
ほかのお店では替えのきかない、オンリーワンなお店です。
本物にこだわっています
「本物を出すお店がどんどん増えていってほしい」と、ママは話してくださいました。
本物を出せばリピーターがやってくる。
それが地域が元気になる方法なのかもしれませんね。
カウンターの壁に飾られているコーヒーカップやお皿は、東京まで買い出しに行かれたそうです。
すごい情熱ですよね。
良いもの、本物にこだわりたいママの心意気をここでも感じました。
日常に疲れた時、ゆっくりと自分を見つめたい時、おいしいコーヒーをゆったり味わいたい時などは、ぜひシティーライトを訪れてみてはいかがでしょうか。
シティーライト
住所:新潟県上越市本町4-3-17
アクセス:妙高はねうまライン「高田駅」より徒歩約10分
電話番号:025-524-6932
営業時間:10:00-19:00
定休日:毎週水曜・第二火曜