みなさんは「シェアスペース」を利用したことはありますか?
建物や部屋の空間(スペース)を多人数で共有(シェア)し、自由に過ごせるサービスです。
私は最近、休日の過ごし方として、このシェアスペースを利用する機会が多くなりました。
ノートパソコンと食べ物を持ち込んで、好きな映画や音楽を視聴しているととてもリラックスできます。
また、こういった環境で仕事のことを考えるといつもよりはかどる気がします。
「山のホムサ」は、中でももっともお気に入りのシェアスペースです。
今回は、喧騒から離れ、自然と癒しがあふれる環境で過ごした最高の休日を紹介します。
里山「高尾」まで、ゆっくりあせらずドライブを楽しんで。
「山のホムサ」があるのは上越市牧区。標高300mの里山の集落「高尾」にあります。
市街地からは車で約40分。上越市の東部の山間地域に入っていきます。
この高尾に来るまでに、道を間違える方も多いようです。
実は私も今回、何度か訪問しているにもかかわらず、途中で違う道を走っていることに気づいて引き返しました。
山道って不思議ですね。
あせらずのんびりとドライブを楽しみましょう。
高尾地区に入ってからは迷うことはないと思います。
何カ所か看板が出ているのですぐわかります。
こちらが山のホムサです。
約4年かけてリノベーションされた推定築150年の古民家です。
実際にオーナーさんが住んでいるご自宅であり、週に3日だけ、一部がシェアスペースとして開放されています。
古民家ならではの趣とこだわりの内装が融合した空間
長期間空き家になっていたこの古民家は、基礎工事以外をほぼセルフビルドで改装されたそうです。
近所の方や友人の協力を経て設えられた内装にはオーナーさんのセンスとこだわりがうかがえます。
土間造りの玄関から中に入ると受付があります。
呼び鈴を鳴らして受付をし、利用料金を払いましょう。
一度中に入っても、滞在中の出入りは自由なので、ちょっと外に出て里山の散歩を楽しむのも良いですね。
シェアできるスペースは大きく3カ所に分かれていて、それぞれ4人掛けの席が配置されています。
模様替えも頻繁に行おこなわれるので、毎回違う雰囲気の席を楽しめるのも魅力です。
一番広い吹き抜けのスペースは、桐ダンスをリメイクして造られた本棚に囲まれています。
これらの書籍は自由に読むことができます。
私が訪問した時、こちらの席ではお客さんが数人でお菓子を持ち合い、おしゃべりを楽しんでいました。
スペースの使い方は自由。友達と一緒に訪れるのも良いですね。
この席からは、額縁のように切り取られた美しい景色が見渡せます。
私が今回使用したのは2面の窓に囲まれたローテーブルの席です。
山のホムサにクーラーはありませんが、古民家の特徴でしょうか、とても風通しが良く、快適に過ごせます。
この席に深く腰掛けて映画を見ていましたが、あまりに快適すぎて途中から居眠りをしていました。
猫カフェではないけど猫がいる。実はこの子が・・・
山のホムサの大きな特徴の一つ。オーナーさんが飼っている猫たちに会えます。
とはいえ、猫カフェではないので、会えるかどうかは猫の気分次第。自宅とシェアスペースを自由に動いているため、「会えたらラッキー」くらいの感覚でいた方が良いですね。
人見知りの猫が多いそうですが、気づいたら近くにいることもあります。
ここで仕事をしているときにかわいい猫がふと足元にいてくれたら、とても癒されそうですよね。
実はこちらの猫の名前が「ホムサ」で、このシェアスペースの名前の由来だそうです。
元々は街に住んでいたホムサが、オーナーさんたちと高尾に暮らすようになってからずっと、改装前のこの古民家をとても気に入って出入りしていたそうです。
彼のようにこの高尾と古民家を気に入ってゆっくり過ごしてほしい、という想いがこめられているのですね。
気遣いが感じられるさまざまなサービスと古民家への想い
山のホムサはカフェではないですが、利用者が自由に使えるドリンクコーナーが用意されています。
種類豊富なティーパックとコーヒー。さらに電子レンジやポットのお湯も自由に使えます。
これらをオーナーさんは「ちょっとしたサービス」として無料で提供してくれますが、特にコーヒーは豆にこだわった本格的な味。
オーナーさんの優しい気遣いがうかがえます。
吹き抜けの天井には、塗りなおされた立派な梁と、一部残された藁葺き屋根が見えます。
これらもほとんどがセルフビルドで修復されており、時間と手間暇がかけられていることが良くわかります。
本棚の一部に「山のホムサ 取扱説明書」と「古民家改装のキロク」を見つけました。
取扱説明書には山のホムサで過ごすうえでの注意事項や、改装にいたるまでのクラウドファンディングの経緯などがまとめられています。
オーナーさんの高尾と古民家にへの愛情が伝わってくる文章です。
古民家改装の記録は、築150年の古民家が空き家状態から現在のおしゃれな空間に代わるまでの様子が写真を中心に記録されています。
どちらも読みごたえのある内容です。訪問した際にはぜひ手に取ってみてください。
山のホムサは訪れた人が思いのままに過ごせる癒しのシェアスペースです。
みなさんもぜひ自分の好きなことをのんびりと楽しんでみてください。
なお、山のホムサは現在、コロナ感染予防対策として1日の利用人数を10人程度に制限しています。訪問前に必ずホームページ(https://yamanohomusa.com/)から利用予約をしましょう。
Facebookやインスタグラムでも営業情報が発信されています。
山のホムサ
住所:新潟県上越市牧区高尾451
アクセス:北陸自動車道上越ICから車で30分
電話:090-2982-4382
営業時間:10:00-15:00 (要事前予約)
営業日:日曜日・月曜日・火曜日・祝日
利用料:1回500円(滞在時間問わず)
Facebook:https://www.facebook.com/yamanohomusa
Instagram:https://www.instagram.com/yamano_homusa_/