山城ファン必見!知る人ぞ知る上越市板倉区の「箕冠城跡(みかぶりじょうし)」

旧板倉に住んでいる子どもたちは1度は遠足で登ったことがあるであろう箕冠城跡。
今回はそんな板倉の住民に愛されている箕冠城をご紹介したいと思います。

箕冠城跡は箕冠山(標高242m)の頂上にあり、上杉氏の重臣だった大熊氏によって築かれた春日山城の支城群の一城です。

頂上には古松が繁茂していて、広大な高田平野を眼下に遠く日本海も望めます。
中世の山城の姿を歴然と残す特色ある車輪や空堀、土塁、鎧井戸、門跡 清水など戦国時代の遺構の多い城跡で、上越市の指定史跡になっています。

本丸城跡を目指して

新井駅から、県道30号線にでて柿崎方面に向かいます。
吉増の三叉路を右に右折し、県道184号線に入り山部方面に進んでいきます。
1.7km走ると山部の交差点があるので右折し、県道254号線を中之宮へ進みます。

中之宮の二股の分岐で箕冠城跡まで3kmの看板が見えてきます。

二俣を右に入っていくとさらに黄色い看板で箕冠城関公園の黄色い看板が見えてきます。
車で走ること数分。

ステキな看板が見えてきました。
ここからさらに道なりに進むと無料の駐車場に到着します。6台分の駐車ができます。
駐車場に着くまでの途中に右に曲がるところがありますが、曲がらないように注意してくださいね。

駐車場には箕冠城跡の案内看板があり、看板の後ろから徒歩で山頂の本丸跡地を目指します。
山頂までに遺構をいろいろ見ながら行ったので20分くらいかかりました。
まっすぐに山頂を目指せば10分くらいで到着すると思いますよ。

山頂に向かう途中に鎧井戸という名前の井戸が出てきます。
名前の由来を調べたのですが、分かりませんでした。井戸の名前でしょうか。

冬季のため、転落防止のための鎖の囲いが外されていたので、危ないのでちょっと遠くから観察をします。
幅が約1.2mほどあり、一度も枯れたことがない珍しい井戸です。

さらに進むと城内の池が出てきました。
20m×70mほどある、大きな池があります。

次は石碑があります。

この先から山頂まで斜面が急になってくるため、丸太の階段が設置されています。
階段になっているとはいえ、ここが意外に登るのがきついので頑張って登ってください。

登っている途中で帯曲輪というところに出ました。

ここからも高田平野が望めます。ベンチが設置されているのでゆっくりと景色を眺めることができますね。

頂上まであと少しなので、階段をさらに登っていきます。

ついに到着しました!
ここに本丸があったと思うと感慨深いものがあります。

軽いハイキングにはちょうど良い距離だと思います。
雪があり寒いくらいでしたが、登り切ったあとは温かかったです。

本丸跡地からの絶景

標高242mから見える高田平野です。
雪が少しあり、少し大変でしたがこの景色は素晴らしいと思います。
毎日、こんな景色を見れていた城主は贅沢ですね。

春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色といろいろな表情が楽しめる場所です。
ただし雪深くなってくると除雪がされないので、無理はしないでください!

実は新幹線の撮影スポット

本丸跡地から北陸新幹線がよく見えることから、撮影スポットとしてPRがされていました。
高田平野と新幹線のコラボ写真が撮影できます。
私が撮影している間にも写真を取りに来られていました。
残念ながら今回は、時間の都合上撮影できませんでしたが、一緒に撮影できたら素敵な一枚になると思うので、雪が解けたらチャレンジしてみようと思います。

ぜひみなさまも足を運んで歴史を感じてみてください。

箕冠城跡
住所:新潟県上越市板倉区山部地内
アクセス:トキ鉄・妙高はねうまライン「新井駅」より車で20分
     北陸新幹線「上越妙高駅」より車で25分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。