ステキなイベントが開催!上越市中央「ライオン像のある館」

今回は船見公園から徒歩3分にある上越市中央の「ライオン像のある館(旧直江津銀行)」にやってきました。

このライオン像を一度見てみたいと思っていました。
船見公園も初めて訪れた場所でしたが、海がすぐ近くにあり、とてもステキな公園でした。

ライオンのある館へ行くには船見公園駐車場が便利

ライオン像のある館には、駐車場がないと上越市のホームページで記載されていたので、案内されていた船見公園の駐車場にやってきました。

船見公園の駐車場には「まち歩きさんぽMAP」が設置されており、「ライオン像のある館」の表示を見つけました!

やはりこの駐車場からすぐのようです。

車を停めた船見公園駐車場の信号を渡り、矢印の方向へ進みましょう。

駐車場から直進して200メートルほど歩きます。ちなみに、ここは三八通りといって、朝市が毎月3日と8日に開催されます。今度は朝市の様子を見てみたいです。

案内板通りに右に曲がるとすぐに白い洋館が見えます。

おしゃれでなんだか雰囲気のある外観ですね。

真っ白い外壁の洋館の入口にライオン像が鎮座

住宅街の中に真っ白い洋館。そしてその館のまえには「ライオン像」が置かれています。

なぜ銀行の正面にライオン像があるんでしょう。不思議に思いませんか?

ちょっと不思議に思ったので、調べてみました。

“直江津銀行は、明治28年(1895年)「直江津積塵(せきじん)銀行」の名称で発足し、明治期の直江津の商工業を支えました。明治39年(1906年)の大火により焼失しましたが、明治40年(1907年)には再建されました。
銀行は大正4年(1915年)に解散となりましたが、 海運業を営む高橋達太が銀行の建物を取得し、大正9年(1920年)に現在地に移築。その後、回漕店の社屋として使用していました。
建物の前の迫力に満ちたライオン像は、高橋達太の要請により、柏崎市の小川由廣が制作したものです。
上越市最古の擬洋風建築であり、煉瓦塀は、火災が多かった直江津を物語っています。
平成31年(2019年)3月に旧直江津銀行として「上越市文化財」に指定されました。”

上越市ホームページより引用)

この直江津銀行とは日露戦争後の全国的な不況の中、大正4年に解散。その後、この建物は約400mの曳き家により現住所に移築されたようです。
このライオン像はこの建物の所有者となった高橋さんが、造ったようです。

今、目にしている建物もライオン像も、100年以上に渡り、直江津のいろいろな歴史と共に乗り越えてきたのかと思うと、胸が熱くなります。

さあ、中に入ってみましょう。

入口から入ると、すぐに案内図があります。建物の中はそれほど広くはないようですね。

ホール前の通路にも案内板が掲示されていました。
謎のライオン像は建物の守り神として設置されたようです。確かに百獣の王ライオンですので、しっかり建物もこの直江津のまちも見守ってくれています。

ホールでは寄り道ライブのイベントが開催されていました

今回、偶然、館内のホールで「寄り道ライブ」のイベントが開催されていました。
なんてラッキー!

ちょうど、開演直前のタイミングにホールに着いたので、上越SONGS倶楽部河合さんの歌をたっぷり聞かせていただきました。すごくステキな声でとても素晴らしかったです。こちらのホールで定期的に演奏されているようですよ。
また自由に参加もできるようなので、ご興味のある方は上越市のホームページをご確認ください。

ライオン像のある館(旧直江津銀行)のイベント – 上越市ホームページ (city.joetsu.niigata.jp)

明治期地方銀行建築の当初の姿を残していると言われています

イベントを見た後は、ホール内にある当時の備品を見ることにしました。
この書類箱は当時のものです。筆字を見るのも新鮮な感じがします。

こちらは電話機があったところです。

今日は、ライブイベントのため、普段と趣が違っているかもしれませんが、棚や金庫などは当時の銀行で使われていたものなんだとか。歴史を感じますね。

こちらも当時のものでドイツ製天井扇風機。
レトロではありますが、まだまだ現役で動きそうな感じです。

こちらのドアはホールの奥の方にありました。重厚な扉です。

こちらは、ホールから裏庭に抜けたところです。
案内図によると、煉瓦造防火壁となっていました。
当時は、火事による焼失を防ぐことに力を入れていたんでしょうね。

歴史的建造物は、一朝一夕にはならず。今現在あるものでも、100年後現存しているかなんて予想がつきませんよね。

ゆえに、今すでに現存している歴史建造物などがどれほど貴重であるのか、考えさせられました。古いものと新しいものが共存することで、時間的な豊かさを私たちは享受できるのでしょうね。

ぜひ、一度ぶらりと「ライオン像のある館」へお立ち寄りください。

ライオン像のある館
住所:新潟県上越市中央3丁目7-31
アクセス:JRえちごトキめき鉄道「直江津駅」から徒歩約20分
TEL:025-544-6238
営業時間:10:00-17:00
(三八朝市の開催日は9:00-17:00)
通常開館日:4月~11月の土曜日、日曜日及び祝日
休館日:年末年始(12月29日~翌年1月3日)
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。